お勉強の質のレベル

先日、勉強すればするほど勉強方法が分かるようになるという記事を書きました。
学力が伸びるには勉強の量と質が大切とよく言われますよね。

前回は勉強量についての話でしたので、今回は勉強の質について書きます。
私が思う質のレベルは以下の9段階です。

0 解きっぱなし
1 丸つけができる
2 正しい解答を知る
3 解き方、正解の理由を理解する
4 解き直す
5 自力で正解するまで解く(今のレベルに合わない場合は飛ばしてもOK)
6 間違った理由を考える
7 同じ問題を正解できる対策を考える
8 類題も正解できる学習方法を考える

6〜8について詳しくお話します。
算数の問題は一度解けたから、もう一度同じ問題が出た時に解けるかというと必ずしもそうではないのです。
誰しも経験があると思いますが、数ヵ月も経てば解き方を忘れてしまいます。もしくは、同じところで同じようなミスをしてしまいます。

分かりやすくするため、例を挙げます。
問題:つるとかめが合わせて14匹いて、足の本数の合計は44本です。つるは何羽いますか。
生徒の回答:8羽 (正解は6羽)

今回、間違った理由は、つるの数を聞かれたのに、かめの数を答えてしまったからです。
対策として、「じゃ、次から問題文をよく読む!問題文に線を引く!」となる方が多いと思うのですが、果たしてこれで確実にミスを防ぐことができるのでしょうか。

多くの生徒さんが表や面積図を描いて解きますね。そして割り算をします。
表だとこのようになります。

ここで、16÷2=8の計算を、いま自分が求めているものが「かめの数」だということを意識しながら計算することが難しいのです。特に、お金の計算など数が大きくなると筆算の計算に集中し、何を求めているか忘れやすくなります。
つまり、それを防ぐ方法を考えなければなりません。

・解いた後に、表や面積図に出た数字を入れる
・つるの数だけではなく、かめの数も出す
・最後に検算する

これが解決策になります。この方法だと類題でもミスなく解けそうです!
というものの、ここまで考えることは小学生にとっては難しいので、保護者様のお時間がある時に一緒に考えることをお願いしたいのです。

10回間違えて10回反復練習するより、1〜2回繰り返して定着する方が時間的にも精神的にも楽ですよね^^
どんなことにも言えますが、深く自己分析をすることで失敗する回数が減り、より短い期間で上達します。