リスニングで聞けない原因を分析する(後編)

前回の続きです。
前回はこちら👆

4位:次の問題が始まっているのに、前の問題を考えて続けている

よくある原因の中でも、失点につながるという意味で一番怖いのがこちらです!
問1を考え続けて問2を聞き逃す、問2を考え続けて問3を聞き逃す…。ズルズル引きずって、リセットされたのがPart1終わった時という話を聞きます。
あまりにも勿体無いですよね。

対策を3つ挙げます。

①今すぐできることとして、次の問題が始まったら前の問題は塗り絵で終わらせて次の問題に集中する

②選択肢を1つ1秒で理解するトレーニングを行う

多くの試験でのリスニングの解答時間は1問10秒ですから、選択肢は1つ1秒で読むことが望ましいです。

選択肢を簡単な日本語にする練習をします。
例:He needs to take more pills.→もっと薬が必要だ。 It is sold out already.→すでに売り切れ。
(2021年度 第1回 英検2級 試験問題より)

1秒で理解するには一目で主語と動詞を判断しなければなりませんから、練習を積み重ねると長文読解でも主語と動詞を見つけやすくなります。

注意点として、選択肢の文が長く理解に時間がかかる問題もあります。それは捨て問です。
本文が聞けたとしても諦めて次の問題に移らなければならない時もあります。

③全体のリスニング力を上げる

今更?と思われるかもしれませんが^^;
前の問題に執着する理由は、次の問題が聞き取れないかもしれないという不安があるからです。
聞く力が伸びて、試験問題の9割以上把握できる自信があれば、1問にこだわる感情は薄れます。
どの試験でも満点をとる必要はありませんから、合格に必要な正答数から逆算して、落とせる問題数を数えると落ち着きます。

5位:最初の文を聞き逃しているため全体的に聞き取れていない

リスニングで、一文目から全力で理解しようと思って聞いていますか?実は意外とそうでないかもしれません。
テレビでニュースを見るときも、多くの方が最初の一文はなんとなく聞いて詳細の映像が流れてから状況を把握していると思います。
リーディングでも読み進めるうちに内容を徐々に理解していくので、最初の文は軽く読んでいるのが実際のところです。

一方で、リスニングの問題では、最初の一文目から設問に関する重要なヒントが含まれていることが多々あります。
一文目がそのまま答えとなる場合もありますので、最初から全力で聞いてみてください。


6位:長いリスニングではじめの方に聞いた内容を忘れる


共通テストの最後の問題や英検準1級以上は長めです。TOEFLだと8分以上の長さの大学の講義を聞くことになります。
メモを取ることになるのですが、コツがあります。英語ではノートテイキング呼ばれる技術です。

①全体について何について話しているかを書く
②各段落(ストーリーが変わるところまで)で述べていることを2つほどに絞って書く
③登場人物が複数出てくるときは、表を作って、それぞれの人の意見や行ったことについて書く
④数字は何を表しているのかと共に必ずとっておく。年、金額、人口など
⑤単語を書きたいときはマインドマップのように後で見て思い出せるように書く

ノートテイキングについての参考サイトもご紹介します。(英語)
https://medium.goodnotes.com/the-best-note-taking-methods-for-college-students-451f412e264e


7位:疑問文に弱く、Questionを理解できない


英検3級、準2級受験レベルの方に多いのがこちらです。
本文が聞き取れても、質問の意味が分からず答えられないことがあります。

疑問文は肯定文とは語順が変わり、慣れるまで理解しづらいものです。
疑問詞の箇所を復習する、リスニングのQuestionの部分を全問読んで和訳する練習をすると慣れてきます。


他にもリスニングで聞けない原因が見つかりましたら、随時更新します。