「英語の長文」を生徒さんが難しく感じる理由を考えました

英文法の授業は好きだったのに、学年が上がって長文が入ってくると英語に抵抗を感じるという話をよく聞きます。
私の中学生時代もそうでした。
今回は難しく感じる理由を一つ一つ分解して、その対策法を考えてみました。

理由① 語彙力不足  
→単語帳の暗記をします。

理由② 知らない文法がある
分詞、受動態、現在完了、関係代名詞あたりが重要です。
例えば、受動態で書かれているという認識がないと、行為の動作主と行為の受け手を逆に認識して、間違った理解をしてしまいます。
→中学・高校英文法の学習をすることで解決します。
受験まで時間がない高校生は英文解釈の本でパターンを多く知るとゆっくりでも正しく読めるようになります。

理由③ 一文が長いと読めない  
→英語の語順で読むと時間がかかりません。日本語の語順に直そうとすると、後ろに行って前に行ってと何度も繰り返し読みづらくなります。主語と動詞、修飾語(関係詞節)を把握しながら、前から順に読み進めていきます。
文法学習も同時に行うと理解しやすいです。

理由④ 2段落めあたりから集中力が切れる  
日本語の文章でもあることですよね。さっきまで何を読んでいたのだろう、ということがあります。
→段落ごとにキーワードをメモします。
→また、英語を読み慣れてないということもあるので、読む体力向上のために多読練習をします。

理由⑤ 文のレベルが合っていなく日本語訳でも難しい
小学生が英検2級以上レベルの内容を学習するとこのようなことが起こります。
→問題と正解の選択肢を読んでから本文を読みます。
問題を見ることで、文の大まかな内容を把握できます。

→同時に国語の長文読解に取り組んで徐々に背景知識を増やします。

理由⑥ 長文に抵抗がある  
→英検3級の長文や基礎英語など短いものから慣れます。

たくさん読もうと言っても、元々読むことに抵抗がありますから、理由を探して自分に合った段階を踏んで伸ばしていけたらと思います。